カ行変格活用

 漢検1級ブログ ボクちゃん日記PART2(漢検一級編)

ら行の4523

8月〇日 
 あ~みなさん誰にもごく普通に使っていた言葉が実はごく一部
の人間にしか伝わらない地方語であったということの事実を知っ
た際の愕然とした瞬間という経験が一度はあったのではないか
と余計な御世話ながら埼玉の北限より推測いたしております今
日此頃であります。
 それでも「え、あんたんとこも?」という思わぬ共通点をみつけ
ることもありますね。
 「~だがね」は名古屋だけではなくこっちでも使うんだがね。
 問題。以下の言葉を翻訳せよ。

◆動詞編
①いごく=(   )
②おいた=(     )
③おっかく=(   )
④おっぱなす=(   )
⑤おっぺす=(   )
⑥かんます=(      )
⑦きない=(    )
⑧つっとす=(   )
⑨とぶ=(   )
⑩どっくむ=(   )
⑪ぶちゃる=(    )
⑫ぶっつく=(     )
⑬ぼっこす=(   )

◆形容詞・その他編
①ああ?=(                 )
②あん?=(                 )
③うお?=(                 )
④おお?=(                 )
⑤せや~ね~よ=(                 )
⑥そ~な~ん?=(      )
⑦ちっとんべえ=(   )
⑧なっから=(    )
⑨びしょったねえ=(   )
⑩まっと=(    )
⑪むぐってえ=(       )
⑫んまい=(    )

160815_182625.jpg

◆動詞編
①いごく=(動く)
②おいた=(終わった)
③おっかく=(折る)
④おっぱなす=(放す)
⑤おっぺす=(押す)
⑥かんます=(かきまぜる)
⑦きない=(来ない)
⑧つっとす=(突く)
⑨とぶ=(走る)
⑩どっくむ=(飲む) ※やたら「っ」が多いな
⑪ぶちゃる=(捨てる) ※「ぶちゃっちゃる」も可
⑫ぶっつく=(ぶつかる)
⑬ぼっこす=(壊す) ※自動詞は「ぼっこれる」

◆形容詞・その他編
①ああ?=(なに?もういっぺん言ってくれる?)
②あん?=(なに?もういっぺん言ってくれる?)
③うお?=(なに?もういっぺん言ってくれる?)
④おお?=(なに?もういっぺん言ってくれる?)
⑤せや~ね~よ=(まあしょうがないよ気にすんなって)
⑥そ~な~ん?=(そうなのか)
⑦ちっとんべえ=(少し)
⑧なっから=(とても)
⑨びしょったねえ=(汚い)
⑩まっと=(もっと)
⑪むぐってえ=(くすぐったい)
⑫んまい=(うまい)

 8割正解でしたら、間違いなくアナタは「方言2級検定」合格で
ありましゅべ~。

ら行の2606

12月〇日 
面皰をば一字で書けば(  )だべ(1391)

面皰をば一字で書けば(皰)だべ(1391) ※「にきび」

 カミさんが初めて埼玉の果ての果て本庄にやってきたとき、お
ばはんどうしのやりとりを聞いて私に言った。

   たいへん、止めなきゃ!

 ケンカをしてると思ったのぢゃネ。
 まあ、たしかに「おめんとこのよう、おふくろさんがけっつまづい
て怪我したってんでよお、びっくらこいちまってよお、おらあぶっと
んできたんだんべがよお・・・んん・・そ~なんきゃあ、んぢゃあた
いしたことねえんだべか、おめえそ~ゆ~こたあ早くゆってくんね
えと慌てるでえ、こんだあぶっくらかすでえ」なんつう会話がほん
の一昔前は存在しておりましたな。
 ニキビ盛んな十代のころは「べえ」は私にとって至極あたりまえ
だのくらっかあ的〆言葉でありましたんだんべえ。

て行の15

9月〇日 
 【辞典1082】 根柢(こんてい) 柢(ねもと)

 「来ない」「来ます」「来るとき」「来る」「来れば」「来い」。
 「こきくるくるくれこい」・・・は、我が上州では、学校でも、
   「き・き・くる・くる・くれ・こ」
と教えている。(ウソ)
 しかし、日常会話においては国語の先生でもこっちを使ってい
る、という事実はけして否定できなかろう。私も「きない」がふつう
でない、ということを思い知ったのは、大学で東京に移ってから
だ。最後の「こ」は、たとえば「おめえ、はよこっち来」などと使う。
秋田の「け」は「食え」が一語に変化したものだろうが、オラホの
は「めんどくさいから一語にした」が正解だろう、たぶん。
 「行く」なんぞにおいてはもう、丸出し、という変化をみせる。

  「行がない」
  「行ごう」
  「行ぎます」
  「行ぐどぎ」
  「行ぐ」
  「行げば」
  「行げ」

 これを「ガ行ごんがぐ活用」という。(ウソ)
 やはりふつうに使ってた。つうか、今でも使ってる。
 例えば、元解体業I君たちの会話はこんなだ。

 「まあだやってるんきゃあ、はあ終ったんかと思ったけんど」
 「ん?」
 「終わったんかと思ったんだよ~」
 「そ~だいねえ、なっから量があってえ、ちっとんべえ片付けた
ぐれえじゃ変わんねえのお」
 「そらうんまかねえね」
 「お?」
 「うんまかねえてんだよう」
 「そうだんべえ」
 「はええとこ、壁おっぺして、全部ぼっこして、だあ~とトラック
にうんまけてぶちゃっちゃねえと日が暮れっちまうで~。ま~せや
~ね~よ、ぶたもちでも食ってがんばんべえや~」
 「ん、んまい!」

  【現代語訳】
 「まだやってんの、もう終ったんかと思ったら」
 「何? もういっぺん言ってくれる」
 「(めんどくせえなあ)終ったのかと思ったっつってんだよお」
 「そうだねえ、ずいぶん量が多くて、少しくらい片付けたくらいで
は、あまり変わらないんだよね」
 「そりゃあ、いい状況じゃねえな」
 「何? もういっぺん言ってくれる」
 「(いちいち聞き返すんじゃねえっつってんだよバーロー)それ
はあんまりいい状況とは言えないな、っつってんの」
 「そうでしょうねえ」
 「早いとこ、あの壁を押し倒して、みんな壊して、だあ~とトラッ
クに積みこんで捨てにいかねえと夜になっちゃうぢゃあねえか。
まあしょうがねえか、おはぎでも食って頑張るしかねえや~」
 「うん、これはおいしいね!」

 子供時代の言語教育に柢(もと)づく影響はナカナカ根深いも
のがある。
 こりゃホント。

き行の35

10月〇日
 浪漫館の泡風呂に浸かりながら「毎日王冠」の予想をしている
と爺やん同士の会話が耳に入ってきた。入れたくはないが入っ
てきちまうんだから仕方ない。

 「あれさ」
 「ん?」
 「きのーよ」
 「うん」
 「まいばし(注・前橋市)の孫が来てよ」
 「あァ?」
 「孫が来たんさ、まいばしの」
 「ああ、まいばしの。あの、まいばしヨメ行ったアキちゃんかい」
 「う?・・・・・そう、アキのほう、アキのほうが来てさ、孫つれて」
 「そーなん♂(注・語尾上げる)。ずいぶん大きくなったかね」
 「うぇ?」
 「ずいぶん大きくなったんかねえ、孫のォ、えーと、なんたっけ
な、アキちゃんの孫の、でえー、子供の、ああ、おめえの孫の」
 「孫のぉ、・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・トシ坊!」
 「トシ坊、そうそうトシ坊。自分とこの孫の名前でまごまごしちゃ
あいけねえんべ」
 「お?」
 「自分の孫の名前でまごまごしちゃいけねえてんだよ」
 「そうだ、こいつはおもしれえや」

というおもしろくもなんともない話を聞き終わり私は風呂からあが
った。
 フニャちゃんだったら途中で「ギャー!!!」と言って逃げ出し
ていたに相違ない。
 ん?あァ?う?うぇ?お?おゥ?。
 この超不経済会話の元凶であるところの「ん」にはバリエーショ
ンがあったのじゃった。
 これに対抗するには、もはや「答えない」ことしかあるまい。

 「あした、旅行にでかけるんでい」
 「ん?」
 「・・・・・・」
 「・・・・・・」
 「・・・」
 「・・・・・・・・・・・・・、ああ旅行にねえ、だれと」
 「あァ?」
 
 だめだこりゃ。

え行の24

9月〇日
 ききくるくるくれきな。
 どうにかなっちゃったわけではない。
 オラホの地方の「来る」の活用形だ。 
 「今日あの人はきない」。きないんだから「きない」。
 ふつうである。
 と思っていたのだが、カミさんによるとこれはけしてふつうでな
い、ということであった。
 「でも、捨てるは、ぶちゃるっていうよな」
 「ないない、けしてない」
 おまえは宮沢賢治か。じゃあこれはどうだ。

  ◇なっから=ずいぶん
  ◇ぼっこす=壊す
  ◇どっくむ=飲み込む
  ◇つっとす=突く

 ・・・そうか、やっぱそうか。やたら「っ」が多いな、それに。
 語尾の特徴で代表的なのが「べー」だ。
 「行くベー」「行ぐべー」「行ぐんべー」とバージョンアップする。
 それから、「ん」というのがある。
 
 「きのー親戚んちの田植え手伝いに行ったんベー」
 「ん?」
 「親戚のお、田植え行ったんさ」
 「ああ、田植えのう」
 「なっからたいへんでよー」
 「ん?」
 「なっからタイヘンなんさ」
 「ああ、そーかね。うちんちも先週やったけんど」
 「ん?」
 「先週やったんさ、田植えをよー」
 「そーなん、ほいじゃあ・・・」

 これ以上タエラレンので以下略。
 この不経済きわまりない会話は、しかし本人たちに殆ど自覚症
状はない。これも広い意味の地方表現語といえよう。
 「ふつうだんべがな」。「いや、ふつうでない」と私も思った。

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